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会長あいさつ

会長のあいさつ


公益社団法人 栃木県看護協会  会長 朝野 春美

 新年明けましておめでとうございます。
 栃木県看護協会の会員の皆さまには、日頃より看護協会活動にご支援とご協力を賜り、心より感謝申し上げます。
 この度の元日に発生しました令和6年能登半島地震におきまして、お亡くなりになった方々に心よりお悔やみ申し上げますとともに、被災された方々にお見舞い申し上げます。 未だ災害の全貌が把握できていない現状ではありますが、日本看護協会から災害支援ナースの派遣が開始されています。 今後、支援の長期化が予測される中で、当協会にも看護職の派遣要請がくることが想定されます。 つきましては、会員の皆様のご協力が不可欠となりますので、どうぞよろしくお願い致します。
 さて、ここ数年、世間を騒がせている新型コロナウイルス感染症ですが、昨年、感染症法上5類に移行したとはいえ、新たな変異株が現れ、未だ収束したとは言えない状況が続いています。 加えて、インフルエンザをはじめとする、さまざまな感染症が流行する中、引き続き医療等の最前線で日々ご尽力いただいている皆さまに深く感謝申し上げます。
 今回のコロナ禍での人々のいのちを守るための看護職の頑張りが評価され、2022年2月の処遇改善補助金による看護職員の給与アップ等につながりました。 また、2022年11月には長年据え置きとなっていた国家公務員医療職俸給表(三)が改正されました。このような一連の行政の動きは、私たち看護職にとって大きな意味を持つものです。 当協会といたしましては、今後とも看護職員の処遇改善に取り組んでいきますので、看護管理者の方々をはじめ、会員の皆様におかれましては、引き続きのお力添えをよろしくお願いいたします。
 また、昨年10月には「看護師等の確保を促進するための措置に関する基本的な指針」が30年ぶりに改定されました。 この基本指針は、「看護師等の人材確保の促進の関する法律」(人確法)の第3条の規定に基づき定められたもので、これにより、看護職の教育や処遇に関する状況が飛躍的に進展しました。 今回の改定は、看護職を取り巻く状況が大きく変化する中で、さまざまな場面における看護職の役割の重要性が明確となり、看護職の確保を政策的に推進することの必要性が認識された結果であると考えます。 この改定を機に、看護職の働きやすい環境の整備や、看護の質・量の確保等に、皆様とともに、より一層取り組んでまいりますので、今後ともご支援、ご協力をお願いいたします。
 ところで、看護職は、医療の視点だけではなく、生活の視点を持って人々の支援を行うという役割を担います。 この役割を果たしていくためには、看護の専門職として、生涯学び続けていくことが必要です。 看護職一人一人が自分のキャリアに応じた学びを継続していけるよう、看護協会として支援していきますので、ぜひお役立てください。
 これからますます超高齢化が進む中、誰もが住み慣れた地域でその人らしく生活できるように、県民の皆さまの身近に存在する専門職として、看護の力を大いに発揮して、人々の健康で幸せな生活を支える役割を、ともに果たしていきましょう。
 結びに、この1年が皆さまにとって素晴らしい1年となりますことを心から祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。
 どうか、本年もよろしくお願いいたします。